米財務長官にイエレン氏、次期政権の経済チームは女性主導へ

Reuters

発行済 2020年12月01日 00:11

更新済 2020年12月01日 04:55

[ワシントン/ウィルミントン(デラウェア州) 30日 ロイター] - 米大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領は、次期財務長官にジャネット・イエレン連邦準備理事会(FRB)前議長(74)を起用する。バイデン氏の政権移行チームが30日、声明で明らかにした。指名が承認されれば、初の女性財務長官となる。イエレン氏はFRB議長としても女性初だった。

イエレン氏はツイッターへの投稿で「回復に向け、アメリカンドリームを取り戻す必要がある」とし、「全ての人の夢を再構築できるよう、財務長官として毎日尽力する」と言明した。

財務次官にはウォーリー・アディエモ氏を指名。黒人男性で、オバマ政権時代に大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)を務めた。

さらに、大統領経済諮問委員会(CEA)委員長にプリンストン大学の労働経済学専門エコノミスト、セシリア・ラウズ氏を起用するほか、行政管理予算局(OMB)長官には、シンクタンク「アメリカ進歩センター」の所長を務めるニーラ・タンデン氏を充てる。いずれも女性で、承認されればタンデン氏は非白人の女性として初のOMB長官となる。