バイデン氏、次期国防長官は「適切な人材」 党内には反対も

Reuters

発行済 2020年12月10日 06:02

更新済 2020年12月10日 08:09

[ウィルミントン(米デラウェア州) 9日 ロイター] - バイデン次期米大統領は9日、ロイド・オースティン元中央軍司令官(67)を国防長官に指名したことについて、退役後間もない軍人の起用に懸念はあるものの、適切な人材とタイミングだという考えを示した。

オースティン氏はオバマ政権下で中央軍司令官として中東地域の米軍を統括し、就任すれば黒人初の国防長官となる。

一方、連邦法は文民統制を重視するため、軍人は退役から7年間は国防長官に就任できないと規定する。2016年に退役した同氏が国防長官に就任するには連邦法の適用除外を議会から得る必要がある。

バイデン氏は発表に当たり、オースティン氏を「この職に適切な人材とタイミングだ」と発言。「米国の歴史において現在求められる人材でなければ、この例外を求めない」と述べた。