米上院、オースティン国防長官の指名承認 アフリカ系で初

Reuters

発行済 2021年01月23日 02:00

更新済 2021年01月23日 03:37

[ワシントン 22日 ロイター] - 米議会上院は22日、オースティン退役陸軍大将の国防長官指名を賛成93、反対2で承認した。アフリカ系米国人として初の国防長官となる。

トランプ前大統領がバイデン氏の勝利を認めず、円滑な政権移行が阻まれたことで、民主党議員に加え、一部の共和党議員も国家安全保障に関わる政府高官の承認を急ぐよう求めていた。

オースティン氏は67歳。2016年に退役した。軍隊の文民統制(シビリアンコントロール)を維持するために、退役から7年以内の元軍人の国防長官就任は禁じられているが、オースティン氏に対する規定適用は除外された。

上院軍事委員会の委員長に就任する民主党のジャック・リード議員は新型コロナウイルス感染拡大への対応のほか、中国やロシアなどへの対応など、課題は山積していると指摘。「米軍で長いキャリアを持つオースティン氏は国防長官としての資質を誰よりも兼ね備えている」と述べた。