ゴーン被告逃亡協力の米国人親子、日本側に引き渡し=弁護士

Reuters

発行済 2021年03月02日 06:04

更新済 2021年03月02日 11:54

[ボストン/東京 2日 ロイター] - 日産自動車元会長カルロス・ゴーン被告の逃亡を助けたとして米国で拘束された米国人親子の身柄が1日、日本の検察当局に引き渡された。

親子の弁護士、ポール・ケリー氏によると、2人を乗せた航空機はボストンを出発しており、日本時間2日午後4時ごろに日本に到着する見通し。

親子は元米陸軍特殊部隊員マイケル・テイラー容疑者と息子のピーター容疑者。2019年12月29日に保釈中のゴーン被告が箱に身を隠してプライベートジェット機で日本から出国するのを手助けした疑いが持たれ、米当局により昨年5月に拘束された。

米検察当局は親子がゴーン被告側から約130万ドルを受け取ったとしていた。

弁護側は日本への移送差し止めを求めて法廷闘争を繰り広げていたが、米連邦地裁と連邦高裁に続き、最高裁が先月、日本への引き渡しを認める決定を下した。