北朝鮮政策、圧力と外交手段の両方検討=米国務長官

Reuters

発行済 2021年03月18日 14:10

更新済 2021年03月18日 17:09

[ソウル 18日 ロイター] - 米国のブリンケン国務長官は18日、北朝鮮への対応では、同国への圧力と外交手段の活用の両方を選択肢として検討すると述べた。

米韓両政府は18日、ソウルで外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を開催した。ブリンケン氏は2プラス2後の共同記者会見で、バイデン米政権は北朝鮮政策の見直しを同盟国との密接な協議を行いながら進め、数週間以内に終える予定だと説明した。

また、圧力と外交的手段の両方が選択肢として検討されていると語った。

同長官は「バイデン大統領は、再び圧力をかけるという選択肢や、将来の外交の可能性も含め、韓国、日本など主要なパートナーと密接に協力、協議しながら、今後数週間以内に北朝鮮政策の見直しを終える計画だ」と発言。

政策見直し後に米国は北朝鮮にどのような姿勢で臨むかとの質問に対しては、詳細を述べなかった。

ただ、その後の記者団とのオンライン会合で、バイデン大統領は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記と会談するのかと質問された同長官は、米政府は北朝鮮をどのように説得して非核化を進めるかを検討していると発言。「様々な圧力」と外交の双方を検討しているとし、「ある意味で、あらゆることを検討している。非常に柔軟に考えている」と述べた。

一方、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官は、米国が最近、同国に接触を図ったことを確認した上で、そうした試みは「小細工」であり、米国が敵対的な政策をやめない限り、北朝鮮が応じることは決してないと強調した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。

2プラス2には、米国からオースティン国防長官、韓国から徐旭国防相、鄭義溶外相も参加した。