イラン、米制裁解除まで20%ウラン濃縮やめず=国営テレビ

Reuters

発行済 2021年03月31日 10:05

[ドバイ/ワシントン 30日 ロイター] - イランの国営英語ニュース放送局、プレスTVによると、同国の当局者は30日、米国が制裁を全て解除するまでウランの濃縮度を20%にする活動をやめない方針を示した。

バイデン米政権は、2015年のイラン核合意を巡り、米国とイランの双方が履行を再開する方向で、イランと協議することを目指している。

プレスTVによると、イランの高官は、米国がイランに対する全ての制裁を先に解除した場合にのみ、ウランの濃縮度を20%に引き上げる作業を停止すると表明。早期に対応しなければ、核合意の履行停止をさらに進めると述べ、米国に圧力を掛けたという。

また、これとは別にイランの国連大使は、ツイッターへの投稿で「米国が核合意に復帰するのに何の提案も必要ない。必要なのは、米国が合意に基づく全ての義務を完全かつ即時に履行するという政治的決断だけだ」と述べた。