豪、米との軍事演習拡大と基地改修を発表 地域の緊張に備え

Reuters

発行済 2021年04月28日 11:46

更新済 2021年04月28日 17:45

[キャンベラ 28日 ロイター] - オーストラリアのモリソン首相は28日、7億4700万豪ドル(5億8000万米ドル)を投じて豪北部にある4つの軍事基地の改修を行い、米軍との軍事演習を拡大する計画を発表した。

より大型の軍用機に対応するため北部準州で滑走路を延長し、射撃場を整備するほか、豪軍や米海兵隊の訓練設備を新設する。

モリソン氏は北部ダーウィンで記者団に、アジア太平洋地域の緊張に対応できるよう北部準州の軍事施設を拡大する必要があると指摘した。

「われわれの目的はインド太平洋地域を自由で開かれた平和な場所にすると同時に、オーストラリアの国益を常に守れるようにすることだ」と語った。中国を名指しすることは避けた。

基地の改修は年内に開始し、2026年に完了する見込み。

米豪の合同軍事演習は2年に1度行われており、次回の演習は8月に始まる予定。