中国、周辺空海域での米軍の活動に自制を要求

Reuters

発行済 2021年04月30日 09:09

[北京 29日 ロイター] - 中国国防省は29日、米軍が中国周辺の空海域で今年に入って活動を活発化しているとして、前線部隊の自制を求めた。

中国はこれまで度々、南シナ海や東シナ海、台湾海峡での米軍の活動が地域の不安定化の主因になっていると批判してきた。米国はこれら地域で航行の自由があるとの立場を示している。

中国国防省の呉謙報道官は記者向けブリーフィングで、バイデン大統領の1月の就任以来、中国周辺の海域での米軍艦船の航行が20%、米偵察機の活動は40%、それぞれ増えたと主張。

「われわれは米国に前線部隊を厳重に自制し、『海空遭遇時における安全のための行動規則』や『国際海上衝突予防規則』を含む規制を順守し、危険な事故の再発を防止するよう求める」と述べた。

米側からコメントは得られていない。