米国務長官、安保理会合で中ロを暗に批判 人権重視訴え

Reuters

発行済 2021年05月10日 14:24

[ニューヨーク 7日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は7日、多国間主義に関する国連安全保障理事会のオンライン会合で、一部の大国の行動がルールに違反しても罰せられないという誤ったメッセージを送っていると指摘し、ロシアと中国を暗に批判した。

会合は5月の議長国となった中国が招集し、王毅国務委員兼外相が議長を務めた。

ブリンケン氏は、各国が国際的な公約を守り、人権を重視し、主権平等の原則を尊重する必要性を強調。

「国連加盟国、特に安保理の常任理事国がこれらの規則を無視し、国際法違反の責任を追及する取り組みを阻止することは、規則に違反しても罰を受けることはないというメッセージを送る」と述べた。

安保理の常任理事国はロシア、中国、米国、フランス、英国の5カ国。

米国は中国が新疆ウイグル自治区でウイグル族などイスラム教徒の少数民族に対し「ジェノサイド(民族大量虐殺)」を犯したと非難している。