世界の難民、昨年末時点で過去最高8240万人 今年も増加=国連

Reuters

発行済 2021年06月18日 15:20

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が18日公表した年次報告書によると、紛争や迫害、人権侵害などで居住地を離れた人々が2020年末時点で8240万人と過去最高となった。

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官はロイターに対し、新型コロナウイルス感染症が流行した昨年、大半の人々にとって移動が実質的に不可能だったにもかかわらず、新たに300万人が避難を余儀なくされたと語った。

報告書によると、新たな難民の70%近くがシリア、ベネズエラ、アフガニスタン、南スーダン、ミャンマーの5カ国からの難民だった。

グランディ氏は、難民の増加傾向は続いており、今年1─6月の難民数を集計すれば8240万人からさらに増えているとの見方を示した。難民の約42%が子どもだという。