米は15年核合意に基づきイラン制裁の解除を、国連事務総長が要請

Reuters

発行済 2021年06月30日 14:55

更新済 2021年07月01日 01:09

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は国連安全保障理事会への報告書で、2015年のイラン核合意に基づき、イランに対する全ての制裁を解除するよう、バイデン米政権に求めた。

報告書ではまた「イランとの石油取引に関する免除措置の延長や、核不拡散プロジェクト向け免除措置の完全な更新」についても、米国に要請した。

15カ国で構成される安保理は来月6日、イラン、米国、フランス、英国、ドイツ、ロシア、中国の間で15年に締結された核合意の実施状況に関する事務総長の半年に1度の報告書について協議する。

トランプ米前政権は18年に核合意から離脱し、イランへの制裁を再導入。イランはこれに反発し、19年から核合意に違反し始めた。

米国とイランは現在、核合意の立て直しに向け間接協議を行っている。