タリバンがパンジシール渓谷完全掌握と表明、新政権近く発表

Reuters

発行済 2021年09月06日 17:03

更新済 2021年09月07日 11:18

[6日 ロイター] - アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは6日、抵抗勢力の支配地域として残っていた北東部パンジシール渓谷を完全に掌握したと表明した。アフガン全土は完全な支配下にあり、まもなく新政府を発表すると強調した。

ソーシャルメディア(SNS)には、タリバンのメンバーがパンジシール州知事庁舎の門の前に立つ写真が投稿されている。

タリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官は記者会見で「敵対勢力の最後の拠点だったパンジシールを掌握した」と述べた。

これより先には「この勝利とこれまでの努力により、わが国は戦争の混乱から抜け出した。人々は全土で平和と自由の下、幸せに生活できる」とツイートしていた。

パンジシールの人々は、1996─2001年のタリバン支配時期に抵抗し戦いを展開。タリバンは、「差別的な行動」はとらないと強調している。報道官は「彼らは兄弟であり共に国の繁栄のために働く」と述べた。

反タリバン勢力、アフガニスタン民族抵抗戦線(NRFA)を率いるアフマド・マスード氏はツイッターで自身は安全とする一方、詳細は明らかにしていない。

報道官は、マスード氏と元副大統領のサレー氏はタジキスタンに逃亡したとの報告を受けていると述べた。