仏大統領、不法移民巡り欧州全体の対応改めて訴え 密航ボート転覆で

Reuters

発行済 2021年11月26日 07:36

更新済 2021年11月26日 07:46

[ダンケルク(フランス)/ザグレブ 25日 ロイター] - フランス北部から英国へ密航しようとした移民のボートがドーバー海峡近くで転覆して27人が死亡したことを受け、マクロン仏大統領は25日、再発防止に向けて北部沿岸の監視強化を約束するとともに、移民問題は欧州全体で取り組む必要があると改めて訴えた。

クロアチアの首都ザグレブを訪れたマクロン氏は、フランスの対応は妥当だと主張。ただ多くの移民希望者にとってフランスは一時的に滞在する国にすぎず、不法移民にはより欧州的な取り組みが求められるとした上で「わが国の治安部隊は昼も夜も働いているとはっきり言いたい。しかし何をおいてもまず、われわれはベルギー、オランダ、英国、そして欧州連合(EU)欧州委員会との協力を真剣に強化していかなければならない」と語った。