アフガン地震死者1000人に、被害さらに拡大か 救助活動に困難も

Reuters

発行済 2022年06月22日 07:22

更新済 2022年06月23日 11:10

[カブール 22日 ロイター] - アフガニスタン南東部で22日未明、マグニチュード6.1の地震が発生した。当局によると、死者は1000人に達し、600人以上が負傷した。地方の村などからの情報は断片的で、死者・負傷者数はさらに増えるとみられている。

米地質調査所(USGS)によると、震源はパキスタン国境に近いホスト州の州都ホストから約44キロの地点で、震源の深さは10キロ。

国内メディアが配信した写真には倒壊した家屋、毛布にくるまれ地面に置かれた遺体が映っている。

同国では2002年以降で最大の死者を出す地震となった。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は、アフガンが人道支援機関に支援を要請したとし、現在、被災地に支援チームが派遣されていることを明らかにした。

外務省は国際支援を歓迎すると表明した。

タリバン政権の内務省の幹部によると、死者の報告が最も多いのはパクティカ州で255人、200人超が負傷した。このほかホスト州で25人が死亡、90人が病院に搬送された。

当局は救助活動を開始し、ヘリコプターで負傷者を搬送、医療物資や食料を輸送している。

欧州地中海地震学センター(EMSC)によると、パキスタンやインドの一部でも揺れを感じた。これまでのところパキスタンで被害や死者の報告はない。