イランのシーア派施設で銃撃、15人死亡 「イスラム国」が犯行声明

Reuters

発行済 2022年10月27日 02:04

更新済 2022年10月27日 15:37

[ドバイ 26日 ロイター] - イラン南部シラーズにあるイスラム教シーア派のシャー・チェラーグ廟で26日、銃撃事件が発生し、15人が死亡した。スンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。

大規模デモに揺れる同国の情勢が一段と緊迫しており、ライシ大統領は犯行に関与した人物を罰すると強調した。

当局は銃撃犯1人を逮捕したと発表。国営イラン通信(IRNA)は「タクフィリ(スンニ派過激派)のテロリスト」による攻撃と報じた。

イラン西部では同日、スカーフの着用が不適切として拘束されて死亡したマフサ・アミニさん(22)の死後40日の追悼に集まった市民とイラン治安部隊が衝突した。

国営メディアによると、バヒディ内相は国内に広がる抗議活動がシラーズの銃撃事件の温床になったとの見方を示した。ライシ大統領は「この犯罪は見逃せない。治安・法執行当局が攻撃を計画・実行した者に懲罰を与える」と表明した。

タスニム通信は、銃撃犯は廟の入口で職員に向かって発砲した後、中庭に入り巡礼者らも銃撃したと伝えた。死者には女性や子どもが含まれた。