米連邦最高裁長官、AI活用メリットあるが慎重さ必要と強調

Reuters

発行済 2024年01月04日 14:53

John Kruzel

[ワシントン 31日 ロイター] - 米連邦最高裁判所のロバーツ長官は年末に公表した年次報告書で、人工知能(AI)は法曹界にとってプラス、マイナス両方の影響があるとし、進化するテクノロジーが裁判官や弁護士の仕事の進め方を変える中で「慎重さと謙虚さ」が必要と指摘した。

ロバーツ氏は、AIは貧しい訴訟当事者の司法へのアクセスを向上させ、法律分野の研究に革命をもたらし、裁判所がより迅速かつ低コストで案件を解決するのに役立つ可能性を持つとする一方、プライバシーを巡る懸念や現在のテクノロジーでは人間の裁量を再現できない点などを指摘した。