インド上位1%への富の集中が過去60年で最高、ブラジルや米国上回る

Reuters

発行済 2024年03月21日 13:49

[ニューデリー 20日 ロイター] - インドでは2023年末時点で、最上位1%の超富裕層が保有する資産が同国全体の富に占める比率が40.1%と1961年以降で最も高くなり、富の集中度はブラジルや米国を上回っていることが、世界不平等研究所の調査報告書で分かった。

最上位1%が所得全体に占める比率も22.6%と1922年以降最高に達した。

インドは1992年に外資へ市場を開放した後、大富豪が急増。フォーブスの世界長者番付を見ると、資産10億ドル超えのインド人は1991年に1人だったが、22年は162人となった。アジアの大富豪トップ2はいずれもインド人実業家だ。