新興市場見通し：外部環境に懸念多く押し目拾い中心に、ゲーム株などに関心も
Fisco
発行済 2017年08月19日 15:22
更新済 2017年08月19日 15:33
新興市場見通し：外部環境に懸念多く押し目拾い中心に、ゲーム株などに関心も
個別では、マザーズ時価総額上位のミクシィが週間で1.4％高となったものの、サイバーダイン
が同1.5％安、そーせいグループが同8.0％安と軟調だったそーせいグループはおよそ1年半ぶりに節目の1万円を割り込んだ売買代金上位では、信用規制が解除されたインフォテリアのほか、アカツキ、サイバーステップ、アクセルマークといったゲーム株が買われたまた、好業績が評価された中村超硬やエンバイオ・HDが週間のマザーズ上昇率上位となった反面、直近IPO銘柄のトランザスは換金売りがかさむ場面があり、決算がマイナス視されたリネットジャパングループやマイネット、監理銘柄（確認中）に指定されたゼネラル・オイスターが下落率上位に顔を出したジャスダック主力はハーモニック・ドライブ・システムズが同1.1％安、エン・ジャパンが同3.5％安と軟調だったものの、日本マクドナルドHDは同1.9％高となった売買代金上位ではゲーム株のアエリアや電池関連の田中化学研究所などが買われ、量子コンピューター関連として人気化したエヌエフ回路設計ブロックが週間のジャスダック上昇率トップとなった一方、アズジェントは決算発表を受けて大きく売られた
今週の新興市場では、米政権の混乱、北朝鮮問題、相次ぐテロ事件など外部環境に懸念材料が多く、相場全体の地合い睨みで神経質な展開となりそうだ市場が比較的落ち着きを見せている場面では中小型株に物色が向かいやすいだろうが、押し目拾いの動きが中心となり、積極的に上値を追う機運は高まりづらいだろう
決算発表が一巡したことで、テーマ株への関心が再び高まっている足元では需要拡大が期待されるEV（電気自動車）・リチウムイオン電池関連のほか、政策の追い風期待が高まった量子コンピューター関連、細谷火工などの防衛関連に物色が向かっているまた、ゲーム株では9月に開催される「東京ゲームショウ2017」を見据えた動きが見られ、CRI・ミドルウェアやシリコンスタジオといった出展予定企業の動向も注視したい
IPO関連では、UUUMの公開価格が8月21日に発表される18日までブックビルディング期間だったが、YouTuberのマネジメントという時流に乗った事業内容で投資家の期待は高く、人気を集めたようだなお、先週はニーズウェル（9月20日、ジャスダック）、PKSHA Technology（9月22日、マザーズ）の新規上場が発表されている9月のIPO件数は計4社となった
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が書いた: Fisco
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