21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反発、底堅さ意識も次第に欧州のイベント待ちに
・ドル・円は109円23銭、もみあい、仏大統領選控え動きづらい
・値上がり寄与トップは東エレク (T:8035)、同2位はソフトバンクG (T:9984)となった。
■日経平均は反発、底堅さ意識も次第に欧州のイベント待ちに
日経平均は反発。
159.32円高の18589.81円(出来高概算8億8000万株)で前場の取引を終えている。
20日の米国市場ではNYダウが174ドル高となり、ナスダック指数は最高値を更新した。
主要企業の決算が好感されたほか、政策期待の高まりから終日堅調な展開となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の18570円となり、これにサヤ寄せする格好から幅広い銘柄に買いが先行した。
その後18600円を回復する場面もみられたが、狭いレンジでのこう着となり、日中値幅は60円弱にとどまっている。
東証1部の騰落銘柄は値上り数が1500を超えており、全体の7割を占めている。
セクターではガラス土石、海運、ゴム製品、証券、鉄鋼、輸送用機器、保険が堅調。
一方で、サービスのみが小幅に下落している。
売買代金上位では、任天堂 (T:7974)、ソフトバンクG (T:9984)、メガバンク3行、トヨタ自 (T:7203)、コマツ (T:6301)、SUBARU (T:7270)、ファナック (T:6954)が堅調。
半面、ソレイジア (T:4597)、富士フイルム (T:4901)、東芝 (T:6502)、ファーストリテ (T:9983)が冴えない。
日経平均は緩やかながらリバウンドをみせてきている。
ただし、仏大統領選第1回投票への警戒から、積極的なポジションは取りづらいところであろう。
そのため、底堅さが意識されるものの、狭いレンジ内でのこう着感の強い相場展開が続きそうである。
まずは欧州のイベント通過待ちとなるが、決算への期待感も膨らんできており、インデックス等の影響を受け難い中小型株の好業績銘柄への物色がみられてくる可能性はありそう。
インデックスに絡んだ商いについては、低迷していた金融や輸出関連へのリバランスがみられるが、業績期待のところでは、米国の流れもあり、半導体関連などの関心も高まろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円はもみあい、仏大統領選控え動きづらい
21日午前の東京外為市場では、ドル・円はもみあい。
週末のフランス大統領選を控え、積極的に動きづらい展開となっている。
ドル・円は朝方に国内勢の買いが入り、109円42銭まで値を切り上げた。
その後は利益確定売りにより下げに転じ、109円前半での推移が続いた。
ランチタイムの日経平均先物がプラス圏で推移し、目先の日本株高継続を期待したドル買い・円売りの流れ。
引き続き200日移動平均線がサポートラインとして意識され、下値は堅そうだ。
ただ、週末のフランス大統領選を控え積極的に仕掛けづらい地合いで、目先の値動きは限定的となりそうだ。
ここまでのドル・円の取引レンジは109円20銭から109円42銭、ユーロ・円は117円05銭から117円25銭、ユーロ・ドルは1.0707ドルから1.0721ドルで推移した。
12時23分時点のドル・円は109円23銭、ユーロ・円は117円10銭、ポンド・円は139円81銭、豪ドル・円は82円21銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・アイケイ (T:2722)やレナウン (T:3606)など8社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップは東エレク (T:8035)、同2位はソフトバンクG (T:9984)となった。
・ムニューシン米財務長官
「我々は医療保険法案の有無にかかわらず税制改革はやり遂げる」
「インフラも優先課題、コーンNEC委員長が焦点をあてている」
☆後場の注目スケジュール☆
・特になし
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