[東京 30日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 16878.96 -224.57 寄り付き 17078.03 安値/高値 16875.91─17078.03
TOPIX .TOPX 終値 1356.29 -21.31 寄り付き 1373.18 安値/高値 1356.09─1374.84
東証出来高(万株) 191183 東証売買代金(億円) 20004.56
東京株式市場で日経平均は続落。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演での発 言を受けてドル安/円高に振れた為替が重しとなった。後場には断続的な先物売りで下げ 幅を拡大し、日経平均は3月24日以来約1週間ぶりの安値を付けた。
イエレン米FRB議長が米利上げに慎重な姿勢をあらためて表明したことが追い風と なり、前日の米国株は上昇。一方、日本株にとっては1ドル112円台への円高進行が重 しとなり、主力株を中心に売り優勢となった。
トヨタ 7203.T やソニー 6758.T など外需セクターが売られたほか、メガバンクの下 げもきつく、TOPIXコア30 .TOPXC は前日比で2%を超す下げとなった。「ロット は大きくないが大型株への海外勢の売りが続いている」(外資系証券トレーダー)という 。
東証1部の売買代金は2兆円をかろうじて上回ったが、「週末の米雇用統計やISM 製造業景気指数、日銀短観などの指標待ちで相場全体は盛り上がりに欠けている」(SM BCフレンド証券チーフストラテジストの松野利彦氏)と指摘された。
個別銘柄では、タカタ 7312.T がストップ安。同社がエアバッグ問題をめぐるリコー ル費用について、最大で2兆7000億円と試算しているとの一部報道が嫌気された。前 日に発表した第三者委員会による調査報告書で不適切な取引が判明した王将フードサービ ス 9936.T もストップ安となった。
半面、日立物流 9086.T が大幅続伸。30日付の日本経済新聞朝刊は、日立製作所<6 501.T>と佐川急便を傘下に置くSGホールディングスが物流分野で資本・業務提携すると 報じ、材料視された。
東証1部騰落数は、値上がり466銘柄に対し、値下がりが1419銘柄、変わらず が59銘柄だった。
(杉山容俊)