Bid（売値）とAsk（買値）、基本的な売買注文メニュー

FXを始める上で一番最初に目に入るキーワードがこのBid（ビッド）とAsk（アスク）です。この注文に関する用語はFXの基礎中の基礎になりますので、否が応でも覚える事になるでしょう。ここではその基礎的な用語を解説します。

Bid（売値）とAsk（買値）

Bid（売値）は、買い手が株を買う上で希望する価格で、Ask（買値）は、売り手が株を売る上で希望する価格です。

＝BIDが売り！ASKが買い！と覚えましょう

売買注文が行われる際、その株の数量も指定します。注文は指定した価格と数が合致した際に行われます。

画面またはチャートに表示される価格は、買い手と売り手が取引を完了することに合意した最終的な価格です。ただし、その価格は必ずしも、その取引において購入、又は売却できる価格になるとは限りません。
なぜならば市場は複数の売り手と買い手で構成されており、それぞれが利益を得る上で最も有利な条件での取引、つまり買い手は出来るだけ安く、売り手は出来るだけ高く売買することを目指しているからです。

買い手が取引を完了するために売り手の価格を満たしている場合、それはtaking the ask、もしくはtaking the offerと呼ばれます。
売り手が買い手の価格を受け入れることに同意する場合、それは約定（英：hitting the bid）と呼ばれます。ヒットと呼ぶ方もいらっしゃるかもしれません。

株式の注文方法には、マーケット（成行）、リミット（指値）、ストップ（逆指値）があり、それぞれ投資家の裁量で選択することができます。

・成行注文（なりゆきちゅうもん）は、価格制限を指定しない注文方法です。
価格に関係なく注文された数量の株式が約定されます。指値注文の場合は約定しないリスクがありますが成行注文はある意味力技ですから流動性が低すぎる銘柄を除いて売り切る事は出来るでしょう。ただし、そうしたどうしてもこのタイミングでと言う場合であれば成行注文は良いのですが、一方で希望価格で希望数量を買える／売れるとは限りませんので、その点が悩みどころと言えます。

・指値注文（さしねちゅうもん）は、株価が指定したある価格より有利に動いた場合に売買注文が発注されることを要求します。
この注文方法は、指定した価格でのみ取引を行いたいときに使われます。そのため、希望価格にほんの少し届かなかったりすると約定しませんので、高い価格で設定した際に、ほんの僅かな差で約定せず、その後ずるずると価格が下がる、なんて言う事もザラにあります。そんな時は僅かな差は許容して売り切れる成行注文がベストです。

・最後に、ストップオーダー（逆指値注文）は、株価が指定したある価格より不利に動いた場合に取引が発注されることを指定します。
この注文方法は、損失を制限したい場合や、市場が予想外の動きをする可能性を想定した場合などに使われます。簡単に言うとこれ以上損失を膨らませないための損切注文のことです。

BID（売値）とASK（買値）の2つ最も近い差を、スプレッドと呼びます。これは、資産の市場流動性を示す良い指標でもあります。

たとえば、XYZ株が1株当たり100ドル付近で100株取引されていたとします。

次の売値は99.90ドルで100株、続いて99.80ドルで10株となります。
次の株の買値は100.1ドルで50株、100.2ドルで50株となります。
このケースの場合、スプレッドは0.2ドルであり、この状態は買い手も売り手も妥協せず、また互いに望む価格を得ることができないので、流動性が不十分な市場であると言えるでしょう。

他との対比でも構いませんし、スプレッドを確認しておくことで、どういう性質の対象を売買しようとしているかのヒントになります。

ちなみにこのケースで成行注文を行うと結果は次のようになります。

買い手AはXYZ株100株を購入するため成行注文を行います。
注文は両方の売り手の買値を受け、100.1ドルで50株、100.2ドルで50株が取引されます。
買い手Aのフィルプライスは100.15ドルとなります。これは購入したすべての株式の平均価格です。
この取引が完了すると、スクリーンとチャートに表示される最終取引価格は100.2ドルとなり、これは買い手Aによって最後に完了した取引です。その価格が反映されます。

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