[香港 18日 ロイター] - 香港株式市場のハンセン指数 (HSI)を算出しているハンセン・インデックス・カンパニーは、中国の電子商取引大手アリババ (N:BABA) (HK:9988)、スマートフォンメーカーのシャオミ(小米集団) (HK:1810)、オンラインサービス企業、美団点評 (HK:3690)をハンセン指数に採用できるよう、規定を改正したと明らかにした。
ハンセン指数は、HSBC (HK:0005)やCKハチソン (HK:0001)といった金融やコングロマリット(複合企業)が大きなウエートを占めているが、今回の改革でそれが変化するとみられる。
声明によると、他の取引所と香港とで重複上場しており、議決権が異なる2種類の株式を発行している大中華圏の企業が8月から指数に採用される。
香港株式市場は、2種類の株式構造を持つ企業の上場を2018年から認め、海外に上場する中国企業が上場しやすくした。
アリババ、シャオミ、美団点評の3社は、毎月の売買上位5位の常連。3社が指数に採用されれば、パッシブ運用のファンドに37億ドルの資金が流入する可能性があるとモルガン・スタンレーのアナリストは発表前に指摘していた。
3社は、ハンセン中国企業株指数(H株指数) (HSCE)にも採用可能となる。
フランクリン・テンプルトンの中国株ポートフォリオ・マネジャー、マイケルライ氏は「ハンセン指数などのローカルな指数は、しかるべき投資の機会を必ずしも反映していない。(3社の採用は)いかに中国市場や中国企業が発展したかを示す」と述べた。
ロイターは今年に入り、株式2層構造を持ち米国に上場している百度(バイドゥ) (O:BIDU)やJDドッドコム (O:JD)も香港への上場を計画していると報じた。
*内容を追加しました。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200518T094432+0000