(内容を追加しました) 「上海 16日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 3152.2632 147.0910高 2813.7億元(上海A株) 高値 3182.9343 安値 2983.5352 前場終値 3009.5660 4.3938高 1090.8億元(上海A株) 寄り付き 2998.0358 7.1364安 前営業日終値 3005.1722 109.6258安 2434.5億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 大引け 21966.66 511.43高 832.8億香港ドル 高値 22103.06 安値 21608.50 前場終値 21672.61 217.38高 357.5億香港ドル 寄り付き 21731.34 276.11高 前営業日終値 21455.23 106.67安 636.9億香港ドル
16日の中国株式市場は急反発して取引を終えた。大引け間際になって一気に買いが 入り相場を押し上げた。中国本土市場で頻繁にみられるこの展開は、引け直前で株価を押 し上げようとする政府の買い支え介入と解釈されている。 国内株式市場は、週初からの2日間の大幅下落で、株価暴落が近く再来するのではと の懸念が高まっていたが下げ止まり、1日の上昇率としては8月27日以来の大幅高とな った。 上海総合指数 .SSEC の終値は147.0910ポイント(4.89%)高の315 2.2632。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 .CSI300 は157.017ポイント(4.98%)高の3309.248。
ただ、出来高は依然として低水準にとどまった。上海市場の10日平均出来高は8月 以来徐々に減少してきている。 上海で取引されている人民元建てA株のこの日の出来高は277億株、一方深セン市 場では234億株だった。 南海基金管理(上海)の投資責任者、David Dai氏は「出来高は少なかった。つまり 、相場を押し上げるのに多額の資金は必要ないということだ」と述べた。 Dai氏によると、ヘッジファンドや個人投資家を含むこの日の買い手の多くが長期保 有の可能性は低いといい、新たな相場下落のきっかけになる懸念があるとみられる。同氏 は「この日の反発はテクニカルなものだ。今後ボラティリティはさらに高まるだろう」と 述べた。
幅広い銘柄に買いが入り、1000銘柄以上が1日の値幅上限となる10%高を記録 した。 中信証券(CITICS) 600030.SS は幹部3人にインサイダー取引や情報漏えい の疑いが浮上し、前場引けでは2.4%下落したが、大引けでは7%高に転じた。 2営業日続落していた小型株も反発し、深セン市場の創業板(チャイネクスト)指数 .CHINEXTC は7%高で引けた。情報技術株指数 .CSI300IT は9.4%高。
香港株式市場も大幅に反発して取引を終えた。中国本土株が大引け間際に急騰したの を好感し、2%超上昇した。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を目前に控え、投 資家は警戒姿勢を崩していない。 ハンセン指数 .HSI の終値は511.43ポイント(2.38%)高の2万1966 .66。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE は200.44ポイント(2.07% )高の9904.71。
本土株が5%近く急反発し、1日の上昇率が3週間ぶりの大幅高となるなか、香港株 も後場の取引後半になって大きく値を上げた。 ほぼ全面高の展開。 香港メーンボードで最も取引が活発だった銘柄は、中国銀行 3988.HK (1.7%高 )など。 米連邦準備理事会(FRB)はこの後始まる2日間にわたるFOMCにおいて、米国 でほぼ10年ぶりとなる利上げの可能性について協議する。